Baffalo LinkStation のディスクからデータを復旧

暫く前に,Baffalo のNAS Linkstation が起動しなくなったのでデータを復旧して欲しいと言われたときのメモが出てきました.
思いの外お手軽に復旧できたのでメモしておきます.

Linkstation は3.5吋HDD が2本入っていて,RAID0,1 が選べるタイプ.RAID1 にしていたそうなので,RAID がSoftRAID で片方でも読めれば復旧できるかなとUbuntu なマシンに繋いでみました.
繋ぐと認識しています.mdadm でポチポチやればいけるだろうけどうろ覚えでめんどいなーと思っていたのですが,そういえば「ディスク・ユーティリティ」というのがあったなと思って起動してみたらこれが当たりでGUI でポチポチやるだけでmount 迄出来ました.
ディスク・ユーティリティ-menu

ハードの関係でミラーの片側だけ接続の状態ですが,「状態:停止中です。デグレード状態でなら始めることが出来ます。」と言う表示.ここで「RAID アレイを開始(A)」を押します.
Screenshot-RAID-1 アレイ (RAID-1 アレイ) — ディスク・ユーティリティ1

すると以下のような確認メーッセージが,「開始(S)」を押します.
RAID_デグレード開始

デグレード状態(縮退状態のことですねきっと)となっていますがデバイスが出てきました.「ボリュームをマウント(M)」を押してマウントします.
Screenshot-492 GB RAID-1 アレイ (492 GB RAID-1 アレイ) [-dev-md2] — ディスク・ユーティリティ2

マウントされました.
Screenshot-492 GB RAID-1 アレイ (492 GB RAID-1 アレイ) [-dev-md2] — ディスク・ユーティリティ3

後はバックアップするだけです.念のためmount -o remount,ro でリードオンリーにしてバックアップしました.
1本目は途中読み込みエラーとなったので2本目で同様に試すとこちらのディスクは生きていたらしく全てベリファイ含め全てのデータの取り出しができました.
#実際はマウントする前にdd で吸いだして吸いだしたイメージに対してloopback + ro mount して作業したほうがいいです.時間の問題で今回はro だけ.


ところで,このBuffalo のLinkStation の対応がひどくて修理に出すとディスク内容は消えるそうです.
FAQ になっています.

ハードディスクやフラッシュメモリーに保存してあるデータは修理で復旧できますか?
修理センターではデータ復旧やデータ吸出しの作業は行っておりません。
弊社では、ハードディスク・メモリカード等の記憶媒体は、検査・修理の過程において、
テストデータの書込みを行います。
そのため、お預かりしております製品内のデータは、消去されます。
(データに関しては保証の対象外となっております。詳しくはこちらをご覧下さい。
必要なデータは必ず事前にバックアップをお取りになった後に修理依頼をお願いいたします。
データ復旧をご希望のお客様は、リンク先の「データ復旧サービスのご案内」をご覧ください。
http://buffalo.jp/shuri/shuri_menu7.html#q2-3

「データ復旧サービスのご案内」とあるので有料とかで別途対応なのかなと思いきや

バッファローよりデータ復旧サービスの情報を紹介するページです。
バッファローからの紹介(本ページからお申込頂くこと)により、データ復旧ソフトご購入及び
データ復旧サービスが優待価格でご利用頂けます。
http://buffalo.jp/shuri/shuri_menu3-4.html

社外の会社紹介かorz

まあ,バックアップはちゃんと取りましょうってことですね….
件の場所では,NAS にUSB HDD 取り付けて自動バックアップを設定しておきました.両方壊れることはそうない筈筈….